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PROFILE

1990年より、日本、アメリカ、香港、韓国の4カ国にて人材ビジネスに従事。これまでの海外生活と国際間の人材採用、就職・転職のお手伝いをしてきた経験を通じて、現在、海外で活躍する / したい和食料理人をサポートするキャリアサービス『FindChef』を展開中。韓国には子会社を設立し、レストランを含む海外進出のコンサルティングも行っている。

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英文履歴書に自分の写真は必要か?
 英語の履歴書には、証明写真は貼らないという認識の方が結構多いのではないでしょうか?どうですか?これは本当にそう思ってよいのでしょうか?

 結論から申し上げると「どこの国に応募するのか?による」ということになります。この回答だと「そりゃそうでしょ。それじゃあ、わからない」という声が聞こえてきそうですね。

 どうしても日本にいると英文履歴書は米国式をイメージする方が多いように思います。確かにアメリカでは、国籍、年齢、性別、人種、宗教等で差別してはいけないことになっていますので、履歴書に写真を貼らないのが常識であり、逆に写真を付けるとアメリカでの常識に欠けると判断されてしまうこともあり、選考にマイナスとなったりすることもあります。そのため、アメリカにお住まいの調理師の方の英文経歴書を拝見しますと、当然ですが、ほぼ100%写真の添付はありません。

 一方他の国ではどうなのでしょう?実は、北米以外の地域では、写真を求められるケースの方が多いと言って良いと思います。日本でいう証明写真を求められるケースが多いのです。

 これは、容姿が採否に大きく影響するということではないと思います。つまりは、ホテル・レストランの採用担当者側としても海外からの採用となりますので、すぐに直接会って面談しましょうということにはならず、書類選考後に電話でのインタビューをしたいということになるケースが多く、どんな人と話をしているのか?英文履歴書の文字だけではその方のイメージがわかないためというのが本音なのだと思います。

 最初から写真を貼り付けて履歴書を送るべきかは、上記の理由からなんとも言えませんが、写真を貼り付けて送らない場合は、求められてから慌てて撮影するのではなく、すぐに送れるように準備しておきたいものです。その際、携帯電話やデジタルカメラを使って自分で自分を撮ったような写真は避けましょう!また、自分のユニフォーム姿の上半身、全身の写真を残しておくこともお薦めします。

外国人シェフの腕前
 先日、日本国内にて料理人の職業紹介をしている会社の社長と話をしていたところ、こんな話を聞きました。

 職探しで同社に登録に来た日本人調理師の中で、海外から帰国した若い調理師がいらしたそうなのですが、彼は、日本国内のかなりの有名店にて修行を積み、知合いから海外で働かないかと誘われ、海外に転職をしたとのことでした。国はシンガポール。しかし、半年ほどで帰国してきてしまったというのです。

 ご本人曰く「現地に行って見たら、ローカルの料理人はかなり技術が高く、自分では通用しなかった。そのため、日本に戻ってきました。」とのことだったらしいです。言葉の壁や環境への適応力、ハングリーさ等、個人的には単純に技術だけの問題でもなさそうな感じもしますが、それだけ日本料理も海外で市民権を得てきているということなのだと思います。日本料理だからと言って日本人もウカウカしていられませんね。
英語は万能か?②
 英語以外の言語能力や学習履歴の記載は、選考時にもプラスに働くことがあります。特にマイナー言語の場合は尚更です。

 以前、中東のある国のレストランオーナーから日本人調理師の採用で相談を受けたときのことです。

 そのポジションに関心を示した調理師何名かからの応募がありました。そのうちの一名は、以前、中東で数年の間の勤務経験がある方でした。そのため、多少のアラビア語が可能でした。書類選考を通過し、次のステップとして中東との電話インタビューということになりました。その調理師は、最初の挨拶と簡単な自己紹介(「こんにちは」と「私の名前は○○○○」程度ではありますが・・・)ですが、アラビア語で会話したとのことでした。レストランオーナーは、日本人調理師がアラビア語で話してくれるとは想像もしておらず、それに感激し、その方にオファーを出しました。(もちろんそのポジションに相応しい技術、経験といったベースはありましたよ)

 最終的にその調理師は、別のところからオファーがあったとのことで、悩んだ末、ご自身からそのポジションを辞退してしましたので、採用というところまでは至りませんでした。

 そのオーナーとは、今も仕事上のお付き合いがありますが、数年経った今でも「あのときのシェフは、今、どうしていますか?次に日本人シェフを採用するときには、うちに来てくれそうか?と聞いてきます。」私の予想では、そのときのアラビア語でのちょっとした一言、二言の会話がよほど好印象を与えたのではないか?その影響も強かったのではないかと思っています。
英語は万能か?①
 どこの国でも英語ができればOKなのでしょうか?英語圏は言うまでもないことですが、基本的にどこの国にも英語を話す方はいますし、日本料理のレストランを経営している外国人オーナーの多くは、どこの国の方であれ英語をある程度話します。

 従いまして、調理師として働く場合は、かなりの国は英語でカバーできるはずです。ただ、自分が働いてみたいという国がある程度絞り込まれているようなら、もちろんその国の言語を勉強した方が良いと思います。オーナーや従業員とのコミュニケーションはもとより、寿司シェフならば寿司カウンターに立つ場合、調理しながら現地のお客様と言葉を交わす必要もありますし、料理長ともなれば、お客様が食事を終えた後に挨拶に出て「今日の料理はどうでしたか?」等、話をする機会もあります。VIP来店時にも料理長として挨拶、ちょっとした会話をしなければならないシーンがあり、料理長の仕事の一つとしてオーナーから求められることもあります。

 また、その国の言語を勉強している、少しできるというのは、何よりもその国に行きたいという意志を間接的にアピールできるという効果も期待できるかもしれません。応募する国の言語に関して、たとえ基礎レベルであったとしても経歴書に表記されていたりすると目が留まりますよね。
日本語の応募書類の年号表記は西暦で!
 日本人オーナーのレストラン等では、海外と言えども日本語の履歴書・経歴書でOKという場合もそれなりにあります。皆さんはそれほど意識していないのかもしれませんが、その場合、応募書類に記載する年号表記は、どのようにするべきでしょうか?

 通常、日本国内では昭和42年、平成15年というように「昭和」「平成」等を使用して記載しますよね?私が拝見する料理人の皆さんの履歴書・職務経歴書もそのように記載されていることが多いです。

 私は、たとえ日本語の履歴書・職務経歴書でも、海外に応募することを前提とするなら、生年月日や学歴(卒業年月日)、職務経歴(勤務期間)、資格(取得年月日)等は、西暦で記載した方が良いように思います。日本語の書類なので、基本的には応募先のご担当者も日本人であることがほとんどなのですが、その方が長くに海外に滞在していたりすると「今年は、平成何年だっけ?」「今年の干支は?」と言った会話がなされているはずです。

 つまり、海外生活が長くなると昭和や平成といった日本の年号が曖昧になってきたり、ピンとこなくなってくるものです。特に、今年は平成何年?というのはまだ良いにしても、昭和47年って西暦何年?平成5年は?となってくると「ええーっと・・・」となるわけです。ご担当者の頭の中は、「私が40年生まれだから、その7年後に生まれている・・・ということは・・・」といった感じでしょうか・・・。

 見てもらえる・読んでもらえる応募書類ということを考えた場合、「読み手のことを考えて応募書類を作成する」という視点は大切です。料理も同じなのではないでしょうか?

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